(令和6年11月現在)
※もの忘れ外来への患者包括サポートセンター経由の紹介は月曜日、及び木曜日のみ
最新の情報については大阪大学医学部附属病院のページをご参照ください。患者さんのご紹介については大阪大学医学部附属病院 患者包括サポートセンターのページをご参照ください。
血圧とは、心臓から送り出された血液が血管の壁を押す力のことをいいます。心臓が縮んで血液を送り出すときの血圧を「収縮期血圧(最高血圧)」、心臓が広がって血液を蓄えるときの血圧を「拡張期血圧(最低血圧)」と呼びます。
高血圧とは、安静時の血圧が正常範囲を超えて高い状態が続くことをいいます。高血圧そのものには自覚症状がほとんどありませんが、放置すると血管に負担がかかり続け、動脈硬化が進行します。その結果、脳卒中、心筋梗塞、腎臓病などの重大な病気を引き起こす原因となります。
病院で測る血圧(診察室血圧)だけでなく、ご自宅で測る血圧(家庭血圧)が非常に重要です。病院では緊張して血圧が上がってしまう方(白衣高血圧)や、逆に病院では正常でも自宅で高い方(仮面高血圧)もいらっしゃいます。家庭血圧はリラックスした状態での血圧を反映するため、診断や治療効果の判定に欠かせません。
正しい血圧測定のためには、以下のポイントに気をつけましょう。
日本人の高血圧の多くは、体質(遺伝)に加え、塩分の摂り過ぎ、肥満、運動不足、ストレス、喫煙などの生活習慣が重なって起こる「本態性高血圧」です。一方、特定の病気が原因で血圧が上がる「二次性高血圧」もあり、これらは原因を治療することで血圧が改善する可能性があります。
当科では、血圧が高い原因を調べるために、血液検査、尿検査、心電図、超音波検査などを行います。特に二次性高血圧が疑われる場合には、ホルモン検査や精密な画像検査を実施します。
治療の基本は生活習慣の改善(食事療法・運動療法)です。それでも血圧が十分に下がらない場合には、患者さんの状態に合わせた降圧薬による薬物療法を行います。
高血圧の約90%は、原因がはっきり特定できない「本態性高血圧」ですが、残りの約10%は、他の病気が原因で血圧が上がる「二次性高血圧」です。二次性高血圧は、原因となっている病気を治療することで、血圧が劇的に下がったり、完治したりすることがあります。特に、若い方や、急に血圧が高くなった方、薬が効きにくい方は注意が必要です。
原因となる病気によって異なりますが、以下のような症状が見られることがあります。
当科では、ホルモン検査(採血・蓄尿)や画像検査(CT、MRI、シンチグラフィーなど)を組み合わせて、原因を詳しく調べます。必要に応じて、入院してカテーテル検査(副腎静脈サンプリング)を行うこともあります。
原因となる病気に合わせて、手術や特定の薬物療法を行います。早期に発見し治療することで、血管へのダメージを最小限に抑えることができます。
認知症とは、脳の病気や障害によって、記憶力や判断力などの認知機能が低下し、日常生活に支障をきたすようになった状態をいいます。単なる加齢による「もの忘れ」とは異なり、体験したこと自体を忘れてしまったり、時間や場所がわからなくなったりするのが特徴です。
認知症の前段階として「軽度認知障害(MCI)」があります。もの忘れの自覚はあるものの、日常生活には大きな支障がない状態です。この段階で適切な対策をとることで、認知症への進行を遅らせたり、正常な状態に戻ったりする可能性があります。
認知症には、脳の障害によって直接起こる「中核症状」と、本人の性格や環境などが影響して起こる「行動・心理症状(BPSD)」があります。
最も多いのは「アルツハイマー型認知症」で、脳に特殊なタンパク質が溜まり、脳細胞が壊れることで起こります。その他、脳梗塞などが原因の「脳血管性認知症」、幻視が見られる「レビー小体型認知症」などがあります。
認知症は早期に発見することで、進行を遅らせる薬を使ったり、将来の生活の準備をしたりすることができます。また、中には治療可能な病気が原因で認知症のような症状が出ている場合もあります。少しでも気になることがあれば、早めにご相談ください。
認知症は進行性の病気ですが、早期に発見し適切な治療や予防を行うことで、健康でいられる期間を長く保つことができます。当科では、多角的な検査を通じて正確な診断を行い、一人ひとりに合わせた治療方針を提案します。
問診や神経心理検査(質問形式のテスト)を行い、記憶力や判断力がどの程度低下しているかを客観的に評価します。ご家族からの情報も非常に重要です。
認知症の原因(アルツハイマー型、レビー小体型など)を特定するために、血液検査、頭部MRI、脳血流SPECTなどを行います。原因によって治療薬や対応方法が異なるため、正確な診断が欠かせません。
脳内に蓄積する異常なタンパク質(アミロイドβやタウ)の状態を調べる検査です。髄液検査などを行うことで、より精度の高い診断が可能になります。
生活習慣の見直し(高血圧・糖尿病の治療、難聴の改善、運動、社会参加など)により、認知症の発症リスクを約40%減らせる可能性があると言われています。
当科では、約1週間の短期入院で詳細な検査を行う「物忘れ精査入院」を実施しています。専門医による総合的な評価に基づき、最適な治療・ケアプランを決定します。
Q. 以前の検査で異常なしと言われましたが、症状が進んでいるようで心配です。A. 初期の段階では一般的な検査で異常が出ないこともあります。専門的な検査で詳しく調べることが可能ですので、ぜひご相談ください。
睡眠中に呼吸が止まったり、弱くなったりする病気です。多くは喉の空気の通り道が狭くなることで起こります。夜間に何度も低酸素状態になるため、心臓や血管に大きな負担がかかり、高血圧、脳卒中、心筋梗塞のリスクを高めます。
まずはご自宅でできる「簡易モニター検査」でスクリーニングを行います。さらに詳しく調べる必要がある場合は、一晩入院して「睡眠ポリグラフィー検査」を行い、無呼吸の回数や睡眠の質を詳しく分析します。
最も一般的な治療法は「CPAP(持続陽圧換気療法)」です。睡眠中に鼻マスクから空気を送り込み、空気の通り道を広げます。また、肥満がある場合は減量、軽症の場合はマウスピースによる治療も検討します。
足の血管が動脈硬化によって狭くなったり、詰まったりして、足への血流が悪くなる病気です。足の冷えやしびれから始まり、進行すると歩行時に足が痛むようになります。全身の動脈硬化のサインでもあり、心臓や脳の血管にも注意が必要です。
禁煙が最も重要です。また、高血圧、糖尿病、脂質異常症の適切な管理が欠かせません。治療には、血液をサラサラにする薬などの「薬物療法」、無理のない範囲で歩く「運動療法」、そして必要に応じて血管を広げる「カテーテル治療」や「バイパス手術」があります。
当科では、先進的な遺伝子治療(HGF遺伝子治療)にも取り組んでおり、従来の治療が困難な重症の患者さんへの選択肢を提供しています。
発熱は、体が細菌やウイルスなどの感染症と戦っているサインです。しかし、感染症以外にも、膠原病、腫瘍、薬剤の副作用など、さまざまな原因で熱が出ることがあります。当科(総合診療科)では、原因のわからない発熱(不明熱)の診断に力を入れています。
平熱には個人差がありますが、一般的には37.5℃以上を発熱、38.0℃以上を高熱と呼びます。高齢者の方は、重い感染症にかかっていても熱が出にくいことがあるため、普段の平熱を把握しておくことが大切です。
単なる風邪症状だけでなく、以下のような場合は早めの受診をお勧めします。
特定の臓器にとらわれず、全身をくまなく診察し、血液検査や画像検査を駆使して熱の原因を突き止めます。どこに相談してよいかわからない発熱症状がある場合は、当科にご相談ください。
いつまでも自分らしく、健やかに過ごすための具体的なヒントをまとめました。
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